次元を超えて 2019 1 26

 物理学の世界では、「時空」と言って、
「時間」と「空間」を合わせて考えることが多いでしょうが、
私は、「時間」は切り離して考えるべきだと思っています。
 私たちが住む世界は、
「縦・横・高さ」という「3次元」に、
「時間」という「1次元」を加えたものです。
さらに、「重力」を加えたものです。
つまり、「時間」と「重力」は加算要素であると考えます。
 これでは、抽象的でわかりにくいので、
具体的に考えて「思考実験」しましょう。
 上位次元である「4次元」には、
「時間」も「重力」もありません。
 だから、あなたの隣の人は、
まるで戦国時代の人のように鎧武者のように見えます。
 向こうからやってくるのは、
まるで宇宙人のような「未来人」のように見えます。
 「時間」がないので、
全員が同じ時代を生きているとは限らないのです。
 さっきまで隣にいた鎧武者は、
いつの間にか丘の上に立っている。
 「重力」がないから移動する時は音もなく、
「瞬間移動」も可能でしょう。
 これでは、「4次元」とは、
まるで理想郷のように思えますが、欠点があります。
 鎧武者で居心地がよいならば、
永久に鎧武者でいられることです。
つまり、「進化」がないことです。
 全員が同じ時間を共有するということは、
全員が進化するには必要なことかもしれません。
 さて、私たちが住む「3次元」には、
「時間」と「重力」という特殊なものがあります。
いや、「時間」と「重力」が「3次元空間」を作り出しているのかもしれません。
 こうした思考実験は、単なる空想のように思えますが、
宇宙時代を迎えるにあたっては、必要な思考実験になるでしょう。
 「宇宙の果て」までは、数百億光年と言われています。
光の速度でも数百億年かかるという距離です。
隣の銀河であるアンドロメダ銀河までは、250万光年となっています。
 しかし、これは、「3次元」というスケールで測った距離であって、
「4次元」、「5次元」と次元を上げていくと、どんどん縮小されるでしょう。
 さて、アンドロメダ銀河は、渦巻き状の美しい銀河ですが、
私たちが住む「天の川銀河」は、特殊な形状だと推定されます。
 回転する棒の両端から無数の星を撒き続けているように見える形状です。
いわゆる「棒渦巻銀河」だと推定されています。
代表的な「棒渦巻銀河」は、エリダヌス座のNGC1300です。
もちろん、宇宙においては、「棒渦巻銀河」が主流です。
ただし、宇宙旅行するならば、アンドロメダ銀河でしょう。

フェルミ推定 2014 10 12

書名 数学×思考=ざっくりと
著者 竹内 薫  丸善出版

 自然界には、4つの「力」があります。
重力、電磁気力、強い力、弱い力。
 問題は、重力です。
4つの「力」の中で、意外にも重力の力は弱いのです。
そこが苦慮するところです。
 これに対して、著者は、
「3次元でも考えるのが大変なのに、
物理学者は、11次元まで広げてしまった」と言います。
「宇宙を11次元まで広げると、楽なことがある。
電気や磁石の力は、3次元の空間に閉じ込められているが、
重力は、もっと高い次元まで染み出している。
つまり、われわれの世界から外に漏れているために、
重力は、弱いのだと説明できてしまう。
だから、物理学者は、宇宙を11次元まで広げてしまった」
 さて、重力は、どう考えましょうか。
素粒子、光子、重力子・・・・・。
これは、粒子にこだわった考え方です。
この方法で頑張るか、全く発想を変えていくか。
重力解答の悩みは尽きないかもしれません。
 数学から物理学まで話が飛躍してしまいましたが、
「計算をする前に、データの分布を考える必要がある」ということです。
 これは、ビジネスにも役立つ考え方です。
数学は教室の中だけではなく、ビジネスや仕事にも役立つのです。

















































































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